北海道北見市出身。冬は雪深い街の『道産子』プレーヤー。
―まずは、奈良選手がサッカーを始めた頃のお話を聞かせてください。
サッカーを始めたのは7歳の時です。同級生のお兄ちゃんがサッカーをやっていて誘ってくれて。チームに同級生が多かったので、最初は友達に会える楽しさから通っていました。それから徐々にサッカーが好きになっていったという感じです。僕はけっこうアクティブな少年でしたね。休み時間はいつも鬼ごっこをしたり体を動かすのが好きな、やんちゃな子どもでした。
北海道は雪が積もりますし、北見市は正月でマイナス17度くらいにはなりますので、冬場はサッカーはできず室内でフットサルをしていました。外でのスポーツといえば…雪合戦かな(笑)。
高校時代に札幌へ。寮生活でサッカーと勉強
―その後コンサードーレ札幌のユースチームに入ったわけですが、その頃にはもう絶対Jリーガーになると思っていましたか?
僕は大学に行きたいという気持ちもあったので、勉強もそれなりに力を入れている高校に入って、サッカーと勉強のどちらにも一生懸命取り組んでいました。札幌では寮生活でしたが、周りのみんなもテストの1週間位前からは、ユースの練習の後、深夜の2時3時頃まで勉強していましたので、僕ひとりだけ孤独に勉強しているという感じはなかったです(笑)。
高3の春にコンサドーレ札幌からトップチーム昇格のお話をいただきました。大学進学も考えましたが、早くプロになった方が良いと思い、夏頃にプロ入りを決断しました。
一番大きなチャレンジ、試練の時期を経て
―コンサドーレ札幌ではDFの中心として活躍。今年、更なるステップアップの場として東京に期限付移籍しました。
僕のサッカー人生では初めての、一番大きな挑戦だったと思います。やはりサッカーは面白いけれど難しいなと感じています。プロになる前からも含めて、試合にこれだけ出ることがないという状況は、経験したことがなかったですから。けれども僕にはオリンピック代表もあったので、がんばれと言われているような、辛抱しながらも、前進を求められる一年だった気がします。
―その努力がこれから実っていく時期ですね。そういう意味では、来年のリオデジャネイロ五輪が今の一番の目標でしょうか。
今はチームの試合に少しでも貢献できたらいいと思っていますが、オリンピックも近づいてきますし、やはり意識はします。
目標は「目立たない」プレーヤー
―奈良選手が得意なプレーを教えてください!
僕はあまり、こういう場で自分の特徴をうまくしゃべることができるタイプではないので…僕のプレーを見てくれた人が僕のことを「こういう選手なんだな」って感じてくれればいいかなと思います。
(ぱっと見た目では身体ががっちりとしているのでフィジカルのコンタクトが強そうかと。)
そうですね。でも見た目はがっちりしているのに、意外とコンタクトもなく、するっと綺麗にボールを奪えるようなプレーを心がけてはいるんです。あまり目立たないようなプレーヤーになりたいと思っています。まあ、実際試合になったらバチバチやっているのかもしれないですが(笑)。
マイブームは”食“!
僕のマイブームは『食』です。特に、海鮮、野菜。北海道は海鮮がとにかく美味しいのでもともと大好きだったのですが、食事や栄養の勉強もしようかと思っているので、野菜も気になっています。
(自分で作ったり?)それはまったくしないですね(笑)。そこは妻にまかせています。「こういう系で」とか「ちょと筋トレするからたんぱく質を多めに」などの提案はしています。オフにもちょくちょくおいしいご飯を食べに出掛けます。WEBなどで調べて行ったりしますよ。築地は結構行きますね。渋いですか?(笑)
最後に、頑張っている皆さんへ応援のメッセージをお願いします
僕自身の経験でもありますが、思う通り行かず辛い時は、そのことだけに目を向けると身動きが取れなくなってしまう。そういうときにはあえてそのことからぱっと離れてもいいと思うし、何か別のことに目を向けて学んでみては?思いがけず面白いことを発見できたり、そのことによって充実感を得ることができますよ。お互いにがんばりましょう!
この記事を書いた人
182chスタッフ
調布歴30年!調布を心から愛するスタッフが書いています。